Ask for Me

米国企業

Googleは、「Ask for Me」という新しいAI搭載機能をテストしています。この機能は、ユーザーに代わって地元のビジネスに電話をかけ、サービス内容、料金、空き状況などを問い合わせることができるものです。現在、この機能は「Search Labs」に登録しているデスクトップおよびモバイルユーザー向けに提供されており、ユーザーが自ら電話をかける手間を省き、時間を節約できることを目的としています。

当初、「Ask for Me」はネイルサロンや自動車整備工場など、特定のローカルビジネスに関する問い合わせに対応しています。例えば、タイヤ交換やネイルアートなどのサービスについて情報を取得することができます。利用方法は非常にシンプルで、ユーザーが「オイル交換」や「近くのネイルサロン」などのローカルサービスを検索し、「Ask for Me」オプションを選択するだけです。その後、希望するサービス内容や時間枠を入力すると、GoogleのAIが必要な電話をかけ、収集した情報を要約して提供します。

この機能は、Googleが進めているAIによるカスタマーサポートの自動化の一環であり、昨年発表された「Talk to a Live Rep(担当者と話す)」機能とも関連しています。この機能では、企業のカスタマーサービスの待ち時間中にAIが通話を維持し、担当者につながった際にユーザーへ通知する仕組みです。

「Ask for Me」以外にも、Googleは「Search Labs」を通じてAIを活用した新機能を次々と導入しています。その一例が「Daily Listen」です。これは、パーソナライズされたAI音声体験を提供する機能で、カスタマイズされたニュースフィードを通じてユーザーに最新情報を届けます。これらの取り組みは、AIを活用してコミュニケーションや情報取得のプロセスを効率化し、日常業務をよりスムーズにするというGoogleの戦略を示しています。